■ ついに日本にも・・・ ■(南)
エージェントブログをご覧の皆様、
日本ドクターズクラブの南です。
年が明けてから早いもので、もう2月も終わりを迎えます。
新年度を迎えるにあたり、転職活動も最終盤に差し掛かったこの時期、
先生方からも様々なご相談を頂いております。
そんな時期にやってくる花粉症シーズン。
個人的に、何故かここ数年鳴りを潜めておりましたので、
今年も大丈夫だろうと、たかを括っていました。
しかし、その淡い期待は脆くも崩れ去り、見事にティッシュとの共同生活が続いております・・・。
反対に先生方にご相談させて頂きたい状況です。
さて、昨日テレビを見ていると、
こんなニュースが入ってきました。
「ジカ熱感染を確認 WHO緊急宣言後、国内初」
ブラジルから帰国した川崎市の10代の男性が、
ジカ熱に感染していることが確認されたとのことです。
恥ずかしながら、
私、ジカ熱については極々断片的な浅い知識しか持ち合わせておらず、
「ブラジルが大変」「妊婦さんが大変」「オリンピックが大変」という、
小学生もびっくりなイメージしかありませんでした。
ちょうど良い機会なので、ジカ熱について少し調べてみました。
(参照:NHKニュース及び厚生労働省webぺージ)
ジカ熱・・・正式名称「ジカウイルス感染症」
ジカ熱を引き起こすのは蚊を媒介とする「ジカウイルス」。
1947年にアフリカ・ウガンダの「ジカ森林」に生息するサルから見つかったため、この名前がついたようです。
2年前に流行した蚊を媒介とする感染症「デング熱」の原因ウイルスの仲間でもあり、
症状はデング熱に類似していますが、それより軽いとのことです。
⇒ここでも出てくるデング熱
国内でジカ熱感染者が確認されたのは2014年以来で4例目で、
昨年5月に中南米で流行が始まってからは初めてです。
⇒私、今回が日本初の感染かと思っておりました・・・
感染すると2日から12日間ほどの潜伏期間を経た後、
主に38度5分以下の発熱や頭痛、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感の症状が現れます。
予防のためのワクチンや特別な治療法はなく、「対症療法」が中心となりますが、
およそ1週間ほどで症状は治まります。
また、感染しても実際に発症するのは5人に1人ほどだという報告もあるようです。
⇒少し安心しました
「小頭症」との関連は?
現在、ジカ熱で問題になっているのは、ブラジルで相次ぐ「小頭症」の子どもの報告です。
「小頭症」は脳の発達が遅れることで知的障害などを引き起こす病気で、一般的に治療法はありません(!?)。
主な原因は遺伝子の異常のほか、妊娠中の母親が何らかのウイルスに感染し、おなかの中の赤ちゃんにも感染してしまうことなどです。
ブラジルでは、ジカ熱の流行前に報告された小頭症の患者は2010年~2014年の間で毎年150人前後だったのに対し、
去年10月以降に限っても、これまでに4,000人以上が報告されるという異常事態。
亡くなった小頭症の赤ちゃんの血液や、出産後の母親の羊水からジカウイルスが検出されていることから、
WHOは「関連が強く疑われる」として危機感を示しているようです。
また「小頭症」になる最も大きなリスクとして、妊娠初期にウイルスに感染することが関連していると考えられていますが、
依然としてウイルスと小頭症との関連性については議論が続いており、
本当に関連性はあるのか、「ある」とした場合、いつ感染すると赤ちゃんに影響するのかなど、解析や研究が進められているとのことです。
⇒症状が比較的軽いからといって、現状軽視できない理由がこの小頭症なんですね
ジカ熱は、これまでに中南米を中心に30以上の国や地域で感染の拡大が確認されていおり、
現在はアジアやヨーロッパでも感染者が広がりつつあります。
WHO(世界保健機関)は、感染の規模は最大で400万人に上るおそれがあると指摘する一方で、
ジカ熱は、患者の血液からウイルスを検出できる期間が僅か数日なことや、
デング熱等、ほかの蚊を媒介とする感染症と症状が似通っていて区別が難しいなどとして、
正確な患者数を把握するのは困難だとしているようです。
⇒日本での感染が拡大しないよう、祈るばかり
ジカ熱、良く分かりました。
小学生から高校生くらいにはランクアップした気分です。
ブラジルでは国を挙げてジカ熱対策を徹底し、
リオ五輪を計画通り開催するとしています。
「小頭症」との関係性が叫ばれる中、
私たちで出来ることは“蚊に刺されない”ことになるでしょう。
旅行者の皆さん、要注意でございます。
ちなみに、ジカ熱に感染した川崎市の10代の男性は、
現在は熱が下がって状態は安定しており、自宅療養中とのことです。
良かったですね!
今後、蚊が活動的な時期になるにつれ、更なる注意が必要になってくるとは思いますが、
必要以上に恐れず、尚且つ軽視しすぎない姿勢が求められるかなと思いを馳せつつ、
ティッシュの偉大さに改めて感動する今日この頃です。
それではまた次回に。