■ 人間 vs コンピュータ ■(南)
エージェントブログをご覧の皆様、こんにちは。
日本ドクターズクラブの南です。
突然ですが、皆様は将棋を指したり、
観戦したりはしますでしょうか?
かく言う私は、幼少期に少しかじった程度なのですが・・・。
なぜこのような事を聞いたのかと申しますと、
先日「将棋電脳戦」を見たからです。
将棋電脳戦とは、“プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる棋戦”です。
つまり、人間とコンピュータが将棋を介して行う頭脳戦なのです。
今回は4回目の開催で、「電脳戦FINAL」と銘打っておりました。
※ちなみに棋士5人対ソフト5組の対局です。
電脳戦が始まる前は、コンピュータは所詮コンピュータ。
高度な戦術と駆け引きを必要とする将棋は、アマチュアならまだしも、
プロ棋士の領域にはまだまだ届いていないだろう、そう思わていました。
ところがどっこい!
蓋を開けてみれば、コンピュータが強い強い。
過去3回までの通算戦績は人間側の2勝8敗(1分)で、
完全にコンピュータに対して劣勢を強いられてきました。
元々の計算能力の高さと、過去の膨大なプロ棋士の棋譜データを詰め込むことによって、
最善手を打ち続けてくるコンピュータ。
人間なら起こり得る、疲れなどによるミスはありません。
改良され、進化し続けるコンピュータの性能に、
もう人間側は追い越され、追いつけないのではないかと思われ始めていました。
そのような負の雰囲気が蔓延する中行われた、今回の電脳戦。
詳細は割愛させていただきますが、
結果はなんと3勝2敗で人間側の勝利!
※この結果に至るまでの一局一局には様々なドラマがあります。
しかし、このスペースではとても書き尽くせません。
もしもご興味がある方は、ニュースや動画サイトをご覧頂ければと思います。
今回の勝利には伏線があります。
これまで電脳戦で敗れていったプロ棋士にはある変化が訪れていたそうです。
それは、コンピュータが指した手を改良した戦法を使用しているのだとのこと。
プロ棋士のプライドなど関係ない。
純粋な勝利への渇望、あくなき進化への欲望がそうさせるのだそうです。
そうした人間側の変化が、今回の勝利に結びついた一因といえます。
加速度的に改良・進化するのは、何もコンピュータの専売特許ではない。
そのコンピュータすらも血肉として、人間もまた進化し続ける。
素晴らしいですね、人間。
「人間vsコンピュータ」という題材は、
映画や小説などあらゆる作品で扱われてきました。
今回の電脳戦で、何か一種の答えを見た気がしました。
と、ここまで書いてきて、
自分も成長・進化するために努力しなければと感じながら、
その前に、家の奥底に眠った将棋盤を引っ張り出すことから
始めたいと思ってしまいました。弱い人間ですね・・・。