■ 応援 ■(南)
エージェントブログをご覧の皆様、
ISITENの南です。
2月に突入し、
プロ野球では各チームがキャンプインしました。
「今年も野球のシーズンが始まるなぁ」
と、感慨深い思いに浸っておりますが、
当然の如く私の目下のターゲットはセンバツ(選抜高等学校野球大会)です!
今年は第90回の記念大会で、
出場校も通常の32校から4校プラスの全36校が覇を競います。
また、2年前から口酸っぱく申し上げておりましたが、
今年は2000年生まれの所謂“プレミアム世代”が最終学年になる年です。
夏に行われる甲子園は、こちらも記念すべき第100回大会。
こういう表現はあまり好きでは無いのですが、
今回のセンバツは、その歴史的な大会の優勝を目指す彼らの
前哨戦と言っても過言では無いでしょう。
さて、1月26日に全出場校が発表となりました。
昨年は正に順当な選出といった感じでしたが、
今年は多少の波乱がありましたね。
いつもでしたら、ここで独断と偏見の注目校紹介と銘打って、
各校の特徴と有力選手の説明を行うのですが、
それでは芸がないので、今年は趣向を変えてみました。
高校野球の魅力は、
ひたむきで一生懸命なプレーや負けたら終わりのトーナメント、
予想のできない展開等、何も野球の試合だけに限ったものではありません。
“応援”それもブラスバンドやチアの応援風景というのも、
高校野球の魅力を形成するとても大事な要素です!!
日本のプロ野球でもメジャーリーグでも、この文化はありませんからね。
そこで今回は“応援”にフォーカスし、
独断と偏見で注目校の紹介を行いたいと思います!
※曲名を明記しますので、気になった方はYoutubeなどで検索してみて下さい(笑)
●駒大苫小牧(北海道)
「駒大コンバット(チャンス)」
このチャンステーマが連日のように甲子園を湧かせていたのは約10年前。
2004年~2006年にかけて、夏の甲子園で優勝・優勝・準優勝の圧倒的成績を残した
北の王者の戦闘曲がまさにコレ!
駒澤大学の「駒大コンバット」から派生はしておりますが、
駒大苫小牧の「チャンス」はより軽々でアップテンポな曲に仕上がっており球場を虜にします。
●東邦(愛知)
「戦闘開始」
2016年夏。八戸学院光星戦で東邦が起こしたミラクル逆転劇を覚えている方も多いでしょう。
その逆転サヨナラ勝ちを演出した大きな要因の一つはこの「戦闘開始」です。
湘南乃風の「SHOW TIME」という曲をアレンジした応援歌ですが、
「T(ティー)、O(オー)、H(エイチ)、O(オー)、T!O!H!O! 東邦!」の掛け声を連呼し、
タオルを振り回す応援風景はまさに圧巻の一言。
そのメロディーと圧力が周りの観客を巻き込み、相手を呑み込んでしまいます。
東邦は千葉ロッテマリーンズの応援歌を多数使用しているのも特徴的ですね。
●慶應義塾(神奈川)
「ダッシュKEIO」
日本で1、2を争うほど有名な野球応援歌ですので、
聞けば誰でも「ああ、コレか」と思うはずです。
慶應義塾高校(塾高)は「烈火」というオリジナル曲も使用していますが、
基本は大学の応援メドレーを踏襲しております。
ですので、塾高が甲子園に登場すると球場が神宮のようになります。
「シリウス ~(略)~ 突撃のテーマ ~ ダッシュKEIO」の流れは、
もはや音楽作品と言っても良いほどの芸術性です。
校歌(塾歌)より有名な応援歌の「若き血」と併せて、相手を制圧しにかかります。
※全く関係ないですが、塾高は伝統的に坊主スタイルではないので髪がフサフサです。
●日大三(東京)
「Come on!!」「Chance」
主に得点機に流れるこの曲は、流石の伝統校だけあって非常に洗練されています。
何より見て頂きたいのは、チアとブラバンの一体感と統率力。
球場では試合そっちのけでアルプススタンドを見ている高校野球ファンも結構います(笑)
両曲ともイントロから盛り上がるので、一気に球場全体を味方に付けます。
都大会観戦歴が長い私にとっては馴染み深い応援歌で、
卒業生でもなんでもないのですが、日大三校の応援歌はソラで歌えたりします。
●大阪桐蔭(大阪)
「We Will Rock You」
言わずと知れた銀河系軍団ですが、大阪桐蔭はブラスバンドも超名門です。
全日本吹奏楽コンクールでも全国常連で、何回も金賞を獲得しています。
そのブラスバンドが奏でる音色により甲子園はコンサート会場と化します。
大阪桐蔭は各選手ごとに応援曲を設けておりますが、
私が一番好きなのが「We Will Rock You」です。
その名の通り、Queenの名曲からアレンジしたものですが、
本校のOBである中田選手(日本ハム)や森選手(西武)に使用されていたように、
チームを代表するスラッガータイプの選手が背負うイメージがあります。
今年は誰のテーマとなるのかワクワクしますね。
他にも「TOINマーチ」や「かっせー!パワプロ」などが私の好みです。
●智弁和歌山(和歌山)
「ジョックロック」
智弁和歌山の代名詞とも言える“猛打”を演出するこの曲。
アルプススタンドからいったんこの曲が流れ始めると、智弁和歌山の打線が止まりません。
1イニングで5点、6点とスコアボードに刻みつけ、対戦校の戦意を喪失させます。
そうして付いたあだ名が「魔曲」。
ジョックロックの演奏は、甲子園の魔物を召喚する儀式とさえ言われます。
あらゆるスポーツ競技における応援歌で、ここまで恐れられている曲を私は知りません。
●創成館(長崎)
「校長」
番外編です。
曲名ではありません。
文字通り創成館高校の校長先生が応援の見所です(笑)
本校校長の奥田氏は有名な方で、破綻寸前の創成館高校を県内随一の人気校へと復活させました。
前回センバツ出場時はアルプススタンドの先頭で、
「校長」と大きく刺繍の入ったユニフォームを着て全力応援する姿がTVで中継されておりました。
応援練習は校長先生が陣頭指揮をとり、応援歌の選曲も全部校長が選曲、
アレンジも校長が行うという気合の入れ様!
ある意味、私にとってこの高校が今年一番の楽しみでもあります。
※創成館はこの世代の最初の全国大会である明治神宮大会で、
あの大阪桐蔭に完勝しており、応援だけが注目されるチームでは無いというのもポイントです。
以上であります。
他にも日大山形の「ドラクエ」など紹介したい応援歌は幾つもありましたが、
簡単に書くつもりが、異様に長くなってしまったためここまでとさせて頂きます。
最後に、
私が今一番聞きたい応援歌をご紹介。
●健大高崎(群馬)
「全開ホンダ」「ノンストップホンダ」
今回、関東5枠目の候補に選ばれながら惜しくも出場を逃した健大高崎。
厳密に言うと本校に縁のある、社会人野球の名門「Honda鈴鹿」の応援歌ですが、
東京ドームではなく、甲子園で流れるこの曲はまた格別です!
積極的な走塁を武器とする“機動破壊”の異名で有名な健大高崎ですが、
使用曲がF1でも有名な日本屈指の自動車メーカーのものというのも魅力です。
それではまた次回に。