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isiten編集部presents 開業支援制度のある医療機関ルポ
開業支援制度のある医療機関ルポ 第2弾 医療法人めぐみ会 理事長 田村 豊先生に聞く「当院には勤務医並みのローリスクで3000万円を超える収入のドクターも複数います」
開業支援制度のある医療機関ルポ
開業支援制度のある医療機関ルポ第3弾は、多摩センターに本院を構え4つ分院を展開している医療法人社団めぐみ会の田村理事長に開業支援制度の詳細をお伺いします。
第1弾、第2弾と決定的に異なるのは、分院長を経験し開業医としてのノウハウを習得した後に開業の道が開かれていて、よりスムーズな開業を実現できる点です。是非ご一読下さい。

開業支援・分院展開を行っている背景とは?

田村クリニックで実践しているコンセプトを更に展開していきたいと考えているからです。

田村理事長が掲げるコンセプトとは?

私は医療はサービス業と考えております。
サービス業で大事なことはサービス対象者つまり、患者様視点に立って医療を考えることです。

私の考える理想の町医者としての医療は、結論から申しあげるとチーム診療所というコンセプトの実践です。
まず、患者様が求めているものは、医療レベルが高いことです。
これは診療所でも病院でもなんら変わりません。
病院は各専門分野を持った医師の集まりですので、通常、診療所よりも医療レベルは高くなるでしょう。
では、一人診療所ではどうでしょう?
当然一人で行っているので、設備面、人員面、そして専門性において病院より劣るものです。

この認識は医師もそうですが、患者様もそう認識し、診療所に高い医療レベルを求めることをあきらめていました。
前述したように私の考える理想的な医療は、患者様が求める医療を提供することと考えております。
患者様視点に立って考えると、専門性の高い医療を近所の診療所で365日受けられるとしたら、そのほうが絶対患者様は嬉しいと思います。

具体的に申しあげますと、田村クリニック本院では内科専門のクリニックで複数の循環器内科専門医、呼吸器内科専門医、消化器内科専門医、神経内科専門医、血液内科専門医、アレルギー膠原病の専門医など、大きな病院の内科外来に匹敵する7診体制を365日、地域の患者様にご提供しています。
幸いにもこういった形を築き上げることが出来、更にこの『チーム診療所』というコンセプトを分院展開していくことが地域医療の発展につながると考えております。

分院長として就任し分院の経営が上手くいかなかった場合はどうお考えですか?

先生ご自身で開業されれば、経営が上手くいかない場合、負債という形でマイナスをどんどん溜め込む形になります。
当院の分院長は基本的に金銭的なリスクは一切負いません。
負債はすべてめぐみ会が負う形になります。

ただそういった場合は、最低保障給の月額80万円というお給料に限りなく近づくと思います。
それをリスクと評価する考え方もありますが、負債を負うリスクが無い上で開業医の疑似体験が出来ることを考えると、極めてローリスクと言えますね。
開業医になれば年収2500万円以上が約束されていた時代は、随分昔に終わり、上手に医院経営を行わないと淘汰される時代となってきています。

ただローリスクとなるとハイリターンは狙えないのでは?

そんなことはありません。
当院の待遇面でのキャッチフレーズは、開業するよりローリスク且つハイリターンです(笑)
これは本当で、めぐみ会の勤務医の先生は年収3000万円を超える先生が多数おります。

この収入は開業してもこれだけの収入を得ることは現在は容易ではありません。
それを開業よりリスクが小さい分院長という形で実現することが出来るので、非常に好待遇だと思います。
一概には言えませんが、月間800万円〜900万円の診療実績のある先生にそのうちの30%をお渡しするのであれば、年収3000万円くらいになると思います。

なぜローリスクハイリターンの待遇を実現させることが出来るのですか?

無駄なところにお金を使わないことだと思います。
つまりコストのスリム化ができているからです。

金銭的リスクとはコストが発生し、それが回収できないことを言います。
つまり、まずお金が出て行くことを最小限にすれば、リスクも最小限になります。
当院の分院展開はすべて、ベストケア東京という当院のMS法人が主体となって行っており、通常開業コンサルタントなどを使うと、中間マージンが発生し実際よりもかなり高い金額になったりします。
値が張る場合だと2倍くらいになることもあるようです。
そこは経営のプロであるベストケア東京に任せれば基本的に経費は安くすませることが出来ます。

また、医療機器などに関しても、多数分院展開しておりますので、互いに融通を利かせることが出来ます。
従って初期費用が非常にスリム化されます。
少ない費用で収入が上がれば、ローリスクハイリターンの図式が成り立ちますし、実際それを当院では実現させております。

休暇などの待遇面はいかがでしょうか?

基本は週休2日制です。
夏季休暇、年末年始の休暇も先生のご希望にあわせて調整させて頂いております。
ただ、当院は実績給なのでお休み頂いた分は先生の収入に反映されてきます。
お休みの期間中は最低保障給で計算した有給休暇取得と換算させて頂きます。
上手くバランスを取って頂ければ問題はありません。

分院長を経て、その分院を継承することは可能でしょうか?

可能です。継承をご希望であればまず、事前に分院継承条件を予め設定させて頂きます。
継承に掛かる費用は分院として診療を行ってきた年数や、収入、めぐみ会で投資した金額など様々な要素がありますので、具体的な条件を一律で設定することは難しいです。

ただお互いが納得する形で話し合いを行う準備は出来ています。
但し、いずれの場合も、分院に勤めているスタッフは原則当院のMS法人ベストケア東京の派遣スタッフで構成されています。
従って引き続き同じスタッフで続けていく場合は、継承される先生が主体となって、ベストケア東京との間で労働者派遣契約を結ぶことになると思います。

分院を継承する形ではなく、貴院から独立し分院の近辺で開業することは可能ですか?

原則、契約時に近隣での競業禁止事項を定めた契約をさせて頂いておりますので不可です。
しかし、先生の頑張りや、貢献度合いにより、競業禁止事項を解除させて頂くことも可能です。
その際、当院のMS法人ベストケア東京が先生の開業のお手伝いをさせて頂くことがキーとなってくることと思います。

開業前転職として貴院に入職を希望されているドクターに対してはどのようにお考えですか?

当院にお勤めの先生はほぼ全員将来開業を考えている先生です。
当院では開業志向の先生を歓迎していますし、先生同士刺激しあいながら切磋琢磨して頂いているので、向上心の強い先生として評価し、どんどん来て欲しいですね。

開業をお考えの先生に開業医の先輩としてメッセージをお願いします。

昨今の開業医を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しています。
患者様の医療に対する目は肥えてきており、診療報酬も下がってきております。
楽に収入を増やしたいとお考えであれば、そのお考えは見直したほうが良いです。
ただ厳しい環境であっても、患者様の近くで臨床医・町医者としての誇りを持って一生懸命頑張る先生は、必ず充実感と確かな結果が得られると思います。

とはいうものの、上手く、工夫して医院経営を行わないと、失敗します。
その工夫の一環として、当院のような分院展開している医療機関を利用し、経営を学ばれることも一つです。
是非、様々経験を積まれて患者様の視点に立てる開業医として頑張ってください。

編集後記

開業支援制度のある医療機関ルポ第3弾は医療法人めぐみ会の田村理事長にお話をお伺いしました。お忙しい時間を割いて頂き有難うございます。
田村理事長は京都大学法学部をご卒業後、大手石油会社にご就職されますが、幼少の頃からの町医者になる夢を諦められず、石油会社を退職し、岐阜大学医学部に入学されて、医師免許を取得。医局に属さず臨床の道一筋という、ご経歴をお持ちの先生です。
民間企業のサラリーマンをご経験されており、ビジネスマンとしての見識と町医者として地域医療に対する情熱を兼ね備えられています。
そういったバックボーンをお持ちの田村理事長が形にされた大病院に負けないチーム診療所という形。これからの開業医のモデルケースとなることは間違いないと思うのはisiten編集部だけではないと思います。
ご意見がございましたらこちらまで

 
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