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isiten編集部presents 開業支援制度のある医療機関ルポ
開業支援制度のある医療機関ルポ 第2弾 特定医療法人財団 石心会 狭山病院 持田和夫事務部長が語る「1000人を超える患者様を引き継いで開業された先生もいらっしゃいました」
開業支援制度のある医療機関ルポ
開業支援がある施設ってたくさんあるけど具体的にどんなことを行っているのか?
その具体的な内容は表に出てきません。
採用面接の段階から開業支援の具体的な内容を詳細にヒアリングするのは非常に困難です。
そこで我がisiten編集部が開業支援制度のある施設へ突撃インタビュー。
実際開業支援の実務に携わる事務長から直接取材を行いました。

開業支援を行っている背景とは?

当院は地域支援病院の認定を受けている施設です。地域医療を支えてくれる医師を育てていくこと、地域医療に携わる医師を一人でも多く増やしていくことが当院の使命と認識しております。

当院では、地域医療の活性化を実現させる手段として開業支援を行っております。開業支援の概要は、この地域に開業していただき、当院でかかっていた外来患者様を開業先のクリニックでも引き続き診ていただくための体制を共に築いていくというものです。

継続的に同じドクターに診療してもらうので、患者様の視点からも不利益は無く、また、当院から開業する先生も地域の先生となんら摩擦を起こすことなく患者様を診ることができる、何かあったら当院に患者様を送れる。まさに当院の開業支援制度を利用して開業すれば、もっとも理想的な開業支援を行うことが出来ます。そこにはこれまで18年間築き上げてきた実績もあり、我々も自身と誇りを持ってお手伝いをさせて頂いております。

外来患者様を持って行かれると心配する施設もありますが貴院は違うと?

そうですね。もともと、この付近は医師の少ない地域です。当院を中心とした5Kmの診療圏人口は44万人と推定されます。そのうち延べ26万人もの患者様を当院で診てきました。この地域には300床を超える急性期病院は他にありません。従って地域の開業医の先生に外来患者様を診て頂かないと、当院ですべての患者様をみることができないという背景があります。

外来患者様を持って行かれるというよりも、むしろ当院から開業される先生に、継続的に患者様を診ていただくといった認識をしております。

地域の先生となんら摩擦を起こすことなく患者様を診ることができるという部分をもう少し詳しく聞かせてください。

当院は地域支援病院ですので、地域の先生と会合を年数回設けています。当院の先生が講師となって院内カンファレンスを行い、そこに地域の先生にもご参加いただいております。また、当院は開放型病院でもあります。現在登録医数が260を超えていますので、何らかの形で当院と地域の先生とは関っています。

従って当院に在籍している先生と地域の先生は顔見知りのケースが多く、コミュニケーションを十分に図れているケースがほとんどです。従って地域の先生と摩擦を起こすような開業にはならないですね。ご安心下さい(笑)

開業支援は具体的にどのようなことを行いますか?

先生によってそれぞれ状況が違いますので、一律同じ支援を行うことはありません。状況に応じて足りない部分を補強させて頂くというイメージです。

例えば、資金面。資金が足りないケースは当院と取引のある銀行やリース会社を紹介することもあります。 立地という面では、地域の先生から医院の跡継ぎに関するご相談を受けることもありますから、その施設ををご紹介させていただくことも可能ですし、信頼できる不動産会社をご紹介させていただくことも出来ます。

医療機器の購入に関しては、当院のスケールメリットをご活用いただき、安く購入することができます。 人的な面では、教育面でサポートが出来ます。受付や、職員の接遇マナーや、事務員のレセプト業務に関する教育も正当な手続きを経ていただければ教育研修を当院で行うことができます。 また開業してから数ヶ月間は当院の職員を先生のクリニックへお手伝いに行かせることも出来ます。

今までの開業支援の実績は?

18年間で11件の実績があります。

開業支援された先生の現状は

どの先生も順調ですね、要因としては、当院の外来患者様を開業するクリニックに引き継いで頂きます。しっかりとした基盤のもと経営できるからだと思います。開業で一番大変なのは、患者様に来ていただくまでですから。

平均でどのくらいの患者様を引き継がれているのですか?

一概には言えませんが200人〜300人は引き継いで頂きたいですし、中には1000人を超える患者様を引き継いで開業された先生をいましたよ。やはりそのくらい基盤をもって開業されるので、よほどのことがが無い限り、集患で困ることはないと思いますよ。

開業後の先生と貴院との関係は?

当院の登録医になっていただき、共同指導やカンファレンスなどに参加していただきます。また、先生からご紹介を受けた患者さんの受入などを行います。

貴院が求める人材像とは

地域に根を下ろして5年、10年のスパンで人生を考えることができ、地域の急性期医療を支えることに意欲のある先生を求めています。その上で開業を考えている先生、そのまま当院に残って当院を支えていただける先生のどちらとも募集しております。

その中で開業前転職として貴院に入職を希望されているドクターに対してはどのようにお考えですか?

開業志向の先生はもちろん大歓迎です。開業志向の先生に求められるものとして、ジェネラリストとしての資質でしょうか。地域のかかりつけ医として患者様との信頼関係を構築し、確かな診断能力で当院との連携が図れる方がよいのではないでしょうか

開業を考えていることを言いづらいという先生もいらっしゃるようですが?

なるほど。確かにそうですね。しかし当院の場合は心配ありません。そういったことで就業上問題になることはありません。むしろ、面接時に言って頂く事によって、将来の開業を一緒に考えたり、地域の先生との関係構築のアドバイスをさせて頂くこともできます。言っていただく必要はありませんが、言って頂いた方がより良い情報提供が出来ますね。

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編集後記

開業支援制度のある医療機関ルポ第2弾は石心会狭山病院の持田事務長にお話をお伺いしました。突然の訪問にも関らず快くご対応いただきまして有難うございました。

今回の取材で印象的だったことは、経営資源である人・物・金・立地のトータルな開業支援だけでなく、地域との関係作りや人の教育などソフト面にまで支援が行き届いているという点が非常に印象的でした。都内から通勤されて、狭山界隈の地域医療に携わる先生もいらっしゃるなど、様々な開業の可能性を秘めた狭山病院の取り組みは非常に興味深いものでした。 ご意見がございましたらこちらまで

 
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